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すべては血管壁の傷から始まる
本来、血管には、動脈硬化や血栓にならないしくみが備わっています。
血管の内側は、いわば内張りのように血管内皮細胞が覆っていて、余計なものを付着させないように働いているのです。
しかし、血液中に酸化されたコレステロール(LDL)が増えたり、血圧が上昇するとその内皮細胞が傷つきます。
そこへ白血球(単球)が付着し始めるのが、動脈硬化の第1歩です。
血管を守るには、まずその傷を発生させないよう、酸化LDLを増やさず、血圧を上げない生活を心がけることが大切になります。
もっと積極的に血管を鍛えることもできます。
そのヒントになるのが血管の中を血液が流れていくと、血管に加わる摩擦力「ずり応力」を適正に保つ事です。
答えはウォーキングのような適度な運動を行うことです。
要するに、血管は歩けば強くなるのです。
つまり歩くと下肢の筋肉が収縮し、静脈内の血液を搾り上げて心臓に戻す効果があるのです。
筋肉が第2の心臓といわれるのはそのためで、心臓に戻る血液が多くなると、心臓から拍出される血液量も増え、全身の血行もよくなります。
血行がよくなれば、血管壁にかかる「ずり応力」も適度に保たれ、それは動脈硬化や血栓を予防します。
血流がスムーズな層流(中心が遠く、周辺がゆっくりな流れ)になっている場合は、血管壁にかかる「ずり応力」は適度なものとなり、血管内皮細胞の機能を正常に保ちます。
つまり、血管が健全に維持されるわけです。
反対に、血管内が乱流となったり、「ずり応力」が弱くなると、動脈硬化や血栓が起こりやすくなります。
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