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ナチュラルキラー細胞(NK紺胞)とラクトフェリン
リンパ球の一種である、ナチュラルキラー細胞(NK紺胞)は、病原菌やウイルスに犯されている細胞に働きかけ、私達の体を守ってくれます。
このNK細胞を元気にしてくれる働きをするタンパク質にラクトフェリンがあります。
ラクトフェリンは、赤い色をした糖タンパク質で鉄と結合しやすい性質をもっているために「ラクト(乳)」とフェリン(鉄)を合わせて名付けられました。
私たの環境には、細菌やウイルスがたくさん存在しており、私たちの腸内には約100種類、100兆もの細菌が住みついているといわれます。
その中にはビフィズス菌に代表される善玉菌と、大腸菌など病原性があったり、発がん物質をつくりだす悪玉菌が含まれています。
ラクトフェリンは、NK細胞を元気づけて腸内の善玉菌であるビフィズス菌などを増やすプレバイオティクス機能を発揮する一方で悪玉菌が増えるのを抑える抗菌作用を発揮します。
ラクトフェリンを一週間与え続けたマウスと与えなかったマウスの血液を比較した結果、与えたマウスではNK細胞が増殖し生き生きとしました。
ラクトフェリンは、抗酸化物質と呼ばれるものの仲間でもあり、休の中にある過剰な活性酸素を調節する働きもあります。
過剰な活性酸素は、細胞の老化を早め、肌のシミやシワの原因にもなります。
ほかにもラクトフェリンは、「多機能性タンパク質」とも呼ばれ、さまざまな働きを備えていることが報告されており、そのため世界中でさまざまな研究が進められています。
生まれたばかりの赤ちゃんは母乳ですくすくと育ちますが、この母乳に含まれているタンパク質のうち約10〜30%がラクトフェリンで授乳期の赤ちやんには欠かせない栄養成分になっています。
ヒトの母乳の場合、1リットル中に1〜3gのラクトフェリンが含まれており、初乳はもっと多く5〜7g含まれています。
また、母乳だけでなくだ液や涙などの分泌液、さらには血液にも含まれています。
母乳に含まれるラクトフェリンは、ウシの乳の10倍ほどありますが、ラクトフェリンはたん白質なので、高温で殺菌された牛乳や乳製品に含まれるものは、本来の機能を失っています。
このため、牛乳から分離、精製されたラクトフェリンを添加してさまざまな機能を期待した「ラクトフェリン入り」の粉ミルクやヨーグルトなどの乳製品やサプリメント、化粧品などが商品化されています。
また、ラクトフェリンより強力な作用をもつラクトフェリンの分解産物が発見され、注目されています。
これは、1992年森永乳業の研究グループが発見した、ラクトフェリンが胃の中で消化される際に生成されるアミノ酸が複数つながったペプチドで、「ラクトフェシリン」と名付けられています。
この物質は、細菌や真菌に対してラクトフェリンの数十倍以上に強い抗菌活性のあることが分かりました。
マウスの実験でガンの転移を抑える作用なども報告されています。
加齢と共に低下してゆく免疫力を回復する為に、ラクトフェリンを摂取しましょう。
育児用粉ミルクなどに配合されている他、ラクトフェリンを含んだサプリメントなども販売されています。
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